カワサキです。
元博報堂のコピーライター小西利行さん著の「伝わっているか」。
コピーライター直伝のコミュニケーション本です。
かわいらしい波型の帯からちょこっと顔をだすイルカ。
これがこの本の主役です。
この本の内容
この書籍は会話式で書かれています。
オカマのママのスナックにコミュニケーションの達人であるイルカがやってくるところからストーリーがはじまります。
スナックに来たお客の悩みをイルカが解決するというオムニバス形式。
文字がぎっしり詰まったビジネス書が苦手な人でも気楽に読める構成です。
以下、構成とざっくりとした概要です。
第一章 伝わる言葉のメソッド
相手に伝わるためにはどんな言葉を選べば良いのか
言葉選びのメソッド
第二章 伝わる仕事のメソッド
伝わるためのアイディアをどうだしていくか
発想法のメソッド
第三章 伝わる考え方のメソッド
相手の心を考えて伝わりやすくする
コミュニケーションのためのメソッド
最終章 伝わる心構えのメソッド
本当に大切なことはなにか。
物事の見かたを考えるメソッド
伝わるための20のメソッド
「伝わっているか」の中では20個のメソッドが紹介されています。
例えばメッソッド①は「だけしか」
これは限定することで普通から特別(欲しい)に変わるというもの。
「数量限定」
「期間限定」
「ここでしか」
「お一人様1つまで」
みなさん、購買意欲のあがる言葉ですよね。
このように様々なメッソドがストーリーの中でわかりやすく解説されています。
世の中にはいらない言葉がある
「人は自分に必要なことしか記憶しない」
みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
その記憶に残らない情報を「いらない言葉」と表現されたところにハッとさせられました。
パターンすぎて無視される言葉。つまらなかったりうそっぽかったりして逆効果になる言葉。
言葉を意識して精査する必要性を考えさせられました。
そしてこれはコミュニケーションだけではなく制作にも通じるものがあると感じます。
伝わるは難しい
「伝える」(知ってもらう)のは簡単だけど「伝わる」(理解してもらう)のは難しい。
相手にこちらの意図していない受け取り方をされてしまうことはよくあります。
答えはいつも相手の中にある
だから相手のことを想像して、相手の立場になって考えることが大切なのです。
この本は相手にちゃんと伝わっているかを何度でも振り返り確認することの大切さを教えてくれます。
まとめ
会話形式で書かれているので、本を読み慣れていない人でもスラスラ読めるビジネス書です。
ストーリーの中で具体的な例があげられているので、自分に当てはめて考えやすいです。
前書きがとても良いので、ここは飛ばさずに読んで下さい。
書籍の後ろにはメソッド索引が載っています。拾い読みされる方は、このメソッドをみて興味を惹かれた項目を読むといいでしょう。
自分の言っていることが相手にちゃんと伝わらないと悩んでいる人は、ぜひこの本から技術を学んでください。
Kindle Unlimitedを使われている方は無料で読めます。(2018年2月8日現在)
なお、この本のタイトルは「伝わっているか」で主人公はイルカです。
ええと、伝わっていますか?(笑)